相性 2018 4 1

 昨年の暮れだったと思いますが、
パソコンを自作するという話を書いたと思います。
(以下の「冬が来ると 2017 12 24」を参照)
 個人が、大型電器店で、パソコンの部品を集めてきて、
パソコンを組み立てるという話です。
 マザーボード、CPU、メモリ、ハードディスクなど、
たいていの部品が、「ビックカメラ」などの量販店で買うことができます。
 こうした一部の大型電器店では、愛好家のために、
パソコンのパーツを売っているのです。
 さて、安くて優秀な部品を集めて作るとなると、
部品の数だけ世界各国の部品を集めることになります。
 かつては、部品メーカーが違うと、相性が悪くて、
お互いに認識しないということがありましたが、
今は、相性の問題は少なくなったと思います。
 しかしながら、ここに、日本の電機メーカーの苦境があるのです。
日本の電機メーカーは、いろいろな部品を集めてきて、
部品同士の「相性問題」を
独特な「すり合わせ技術」で見事にクリアしてきたのです。
 しかし、今、デジタル部品では、
そういう「相性問題」が起こりにくくなったのです。
 こうなると、メーカーとして、
部品をいかに安く集めて、
安い人件費で組み立てるかが重要になってきます。
こういうことが得意なのは、中国でしょう。
 そういえば、かつて、「相性問題」がありました。
それが、「SCSIボード」です。
 今は、外部記憶装置との接続は、USBケーブルを使いますが、
昔は、そういう便利なものがなく、
パソコンは、「SCSIボード」で、外部記憶装置と接続したのです。
 「SCSIボード」をパソコンに増設して、
SCSIケーブルを使って、
SCSIハードディスクやSCSI光磁気ディスクと接続したのです。
 ところが、SCSI機器とSCSIボードで「相性問題」があったのです。
そこで、やむなく高価な業界標準の「Adaptec社」のSCSIボードを使いました。
 他のメーカーのSCSIボードは、安かったのですが、
SCSI機器と相性が悪くて、認識されない場合があったのです。
 ここは、「すり合わせ技術」の得意な日本の電機メーカーならば解決できたでしょうが、
個人は、そういう技術を持っていないので、
業界標準の「Adaptec社」のSCSIボードを買わざるを得なかったのです。
 今は、USB接続という「実に便利なもの」ができましたが、
時々思い出すのは、部品同士の相性が悪くて認識されないということを思い出します。

冬が来ると 2017 12 24

 冬が来ると、パソコンを作りたくなる。
なぜかというと、昔ほどではありませんが、
冬が来ると、「パソコン自作」の雑誌が本屋に並ぶからです。
 さて、なぜ、このようなことを書くかというと、
プログラミングを学ぶ上で、
パソコン、つまりコンピューターが、
どのような仕組みや構造になっているのかを知っている必要があります。
 こうした仕組みや構造を知っていないと、
プログラマーとしての「壁」に直面するでしょう。
 次に、「パソコン自作」というテーマが、
日本の製造業に問題を提起しています。
 普通の人が、秋葉原に行って、
パソコン部品をかき集めて、
高性能なパソコンを製造できてしまうのです。
 いや、今や、ビックカメラのような家電量販店でも、
パソコン自作用のパーツを大量に並べて販売していました。
 パソコン部品の製造地を見ると、
一番多いのが、台湾でしたが、
中国、シンガポール、マレーシア、タイもありました。
 そうすると、パソコン部品をかき集めて、
自作パソコンを作ると、
世界各地から優秀な部品を集めてパソコンを製造するようなものです。
 すべての部品を国産にしたいと思う人がいるでしょうが、
それでは、コスト高になってしまう上に、
調達に手間がかかります。

書名 PC自作の鉄則 2018
出版社 日経WinPC編 日経BP社

 「日経WinPC」というと、パソコンブームの時は、
「日経WinPC」という月刊誌が本屋に山積みになっていて、
私は、毎月買っていたことを思い出します。
 さて、今年は、CPUの「当たり年」でした。
「CPU豊作の年」と言ってもよいでしょう。
 ここ数年、CPUは低迷していたのです。
ところが、今年前半に、「AMD」というメーカーが、
「Ryzen」という画期的なCPUを発売すると、
「Intel」が次々と革新的なCPUで対抗してきたのです。
 やはり、ライバルメーカーがあってこそ、
業界は発展するということでしょうか。
 さて、「パソコン製造」というと、
何か難しいことのように思うでしょうが、
基本的に「パソコン製造」は、料理と同じようなもので、
材料を集めてきて、組み合わせて作るのです。
 さすがに、カレーライスのような簡単な料理ではなく、
中華の「酢豚」を作るようなイメージでしょうか。
 まずは、食材を集めて、
いや、パソコン部品を集める必要があります。
CPU
マザーボード
メモリー
SSD
HDD
グラフィックスボード
PCケース
電源ユニット
キーボード
マウス
液晶ディスプレイ
OS(Windows)
 こうした部品が集まったら、
あとは、プラモデルのように組み立てるだけです。
いや、プラモデルよりも簡単です。
 「パソコン製造」には、
プラスドライバーが1本あれば製造が可能です。
 プラモデルの場合は、
いろいろと小道具を揃える必要があると聞いたことがあります。
 ところで、私は、今は、パソコン自作をやっていません。
何かと忙しい人には、別の方法で、「パソコン自作」気分を味わうことができます。
それが、「BTO」です。
 もちろん、若い人や時間に余裕がある人は、
ぜひともパソコン自作に挑戦してください。
得られる成果と充実感、さらにスキルアップなど、十分に満足感があると思います。
 さて、「BTO」とは、要するに、パソコンのオーダーメイドです。
家電量販店で売っているパソコンが既製品だとすると、
オーダーメイドでパソコンを注文する方法です。
 多くの人は、オーダーメイドでは高いのではないかと思うでしょうが、
実は、既製品よりも、オーダーメイドのほうが安いのです。
 問題は、オーダーメイドの場合は、
注文してから、パソコンが届くまで、1週間ぐらいかかることです。
 オーダーメイドなので、自分好みのパソコンができます。
CPUは、「Intel」にしようか、「AMD」にしようか。
HDD(ハードディスク)は、どの大きさにしようか。
グラフィックスボードは、「NVIDIA」か「AMD」か。
 このように、オーダーメイドで、
パソコンの部品を一つ一つ指定していきますので、
「パソコン自作」気分を味わうことができます。
 オーダーメイドのメーカーは、どこか。
有名なのは、テレビCMでよく流れている「マウスコンピューター」でしょうか。
老舗では「ツクモ」、「ドスパラ」、「パソコン工房」でしょう。






























































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